2008年6月9日月曜日

ジレンマ

図書館で本を見つけました。

タイトル:「人はどのような環境問題解決を望むのか 社会的ジレンマからのアプローチ」
著者:大沼 進(おおぬま すすむ)
出版社:ナカニシヤ出版
出版年:2007年2月20日
ISBN:978-4-7795-0130-2

 人がどのように環境問題と向き合うかという点で考えるにはいい本かなと思う。経済の「ゲーム理論」と「心理学」が出てきた。途中のP6~P9ぐらいは、「囚人のジレンマとゲーム理論」についての説明で経済学みたいだった。フリーライダーという言葉も出てきた。「フリーライダーとは、他人の協力をあてにして自分は協力行動をとらない人である(P10)」。これは、著者が言うように環境問題についてもいえることだと思った。だけど、内容が難しい。環境を変えるにはコストがかかるが、それに協力しない人がいるという問題らしい。また、大集団であればあるほど、フリーライダーは出やすくなるそう。それに対応するために著者は「区画化と私有化、リーダーシップ、対面的相互作用とコミュニケーション、他人行動に対する期待、意思決定の公表」について考察している。ここで驚いたことが、「知識と情報」というところ。次の部分を引用してみる。
  「情報による効果は存在しないか、あっても弱い効果しかないことが示されてきた。村田(1981)の実  験では、協力による利得が大きい場合にのみ情報の効果が見られると報告している。逆に、三井(1975)は情報に対するマイナスの効果さえ見られたと報告している(p17 L14~18)」
経済学と心理学を習っていたから、少しは分かるけど、やっぱり難しい。

3 件のコメント:

KMCheese さんのコメント...

私はこの本を読んでいませんので、内容についてはコメントできませんが、ブログでのメモの書き方はたいへんいいと思います。

資料の中の理解できない部分については、論文のテーマに重要であると思われる場合には、他の資料を参考にしたり、なんとか理解できるように努力することになるでしょうが、論文に不必要と判断できる場合には、その内容を取り上げないようにすると良いでしょう。

余談かも知れませんが、数年前に、レジメに書いてある言葉の意味について発表している学生に聞いたところ「よくわかりません。本に書いてあったからレジメに入れました」という答えが返ってきました。そういうことは皆さんにしないでもらいたいですね。自分自身がよく理解できないような言葉等をレジメや論文で書かない方がいいです。逆に言えば、レジメや論文で扱う内容はすべて、何らかの意味で自分の言いたいことと明確な関係のある事柄にしぼってほしいと思います。

ゆり さんのコメント...

わかりました。フリーライダーは重要な言葉だと思ったのでほかの資料でも調べてみます!

KMCheese さんのコメント...

いいね。「どうも、この分野では『※※※』がキーワードてになっているようですが、まだ意味がはっきりとわかりません」のような書き方をブログでしてもらえればたいへんいいと思います。